石見の紙布
紙布とは、和紙でできた糸で織られた布です。
和紙と聞くと「洗えないでしょ?」とか
「破れるんじゃない?」とおっしゃる方がほとんどですが、
和紙はそもそも繊維の集まりです。
その集まりをさらに糸に撚れば丈夫なものになります。
これはおおよそ150年くらい前のもので
「こだなし」(脱穀着)として使われていた着物です。
相当こき使われている状態ですが
破れも全く有りません。
表は日焼けして、ずいぶんと渋い色味になっていますが
内側はヨモギで染めた深い緑色がきれいに残っています。