手漉き和紙のはなし

和紙作りへの想い

全国各地で特色のある和紙が漉かれていた時代から、今や紙漉き事業者は全国でたった205軒となり、衰退していく事態の中、なぜ今、手間暇かけて大量生産もできない手漉き和紙を漉き続けるのか。
一言でいうと、私たちは手漉き和紙は「素晴らしいもの」と強く思っているから。
でも現代の生活で必要とされないもの、売ることが、買ってもらうことが難しいものである手漉き和紙。
その手漉き和紙の私たちが思う素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。一人でも多くの人に手に取ってもらいたい。
そういう思いで、日々和紙と向き合って仕事をしています。

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手漉き和紙のはなし
「甑(こしき)」そどり作業
2018.12.07 update
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手漉き和紙のはなし
和紙の原料の「楮(こうぞ)」
2018.11.30 update

和紙を布でも皮でもない第三の素材として
世間にもう一度問うてみたい。

New Material Project

紙布

information
この地域では古くから紙布という、和紙を細く裁断し、撚って糸にし、布に織るという「紙布」の文化がありました。
麻が高く手に入れることが困難な時代に、紙布は、蚊帳や畳の縁、野良着、着物の反物、コタツ布団など日常のものとして多く使われていました。
ジーンズよりはるかに丈夫な紙布。
この紙布を近い将来、商品化したいと思っており、糸を作る段階まで来ております。

和紙でできた猫ハウス・猫ベッド

information
和紙は漉き重ねると、同じ厚さの木材より強度が高いという、和紙という言葉からは想像がつかない特性があります。
その厚く漉き重ねた和紙で猫ハウスや猫ベッドをつくりました。
骨組も一切入っていない自家栽培の石州楮100%の商品。
何より、化学的な糊やボンドなどは一切使用しない昔ながらの製法で作っております。
ペットというより、家族の一員である猫ちゃんに優しい和紙製です。
表面が汚れたら、表面だけを張り替えるリペア可能な商品ですので、一生ものです。