紙布

石見の紙布

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紙布とは、和紙でできた糸で織られた布です。

和紙と聞くと「洗えないでしょ?」とか
「破れるんじゃない?」とおっしゃる方がほとんどですが、

和紙はそもそも繊維の集まりです。

その集まりをさらに糸に撚れば丈夫なものになります。

これはおおよそ150年くらい前のもので

「こだなし」(脱穀着)として使われていた着物です。

相当こき使われている状態ですが
破れも全く有りません。

表は日焼けして、ずいぶんと渋い色味になっていますが
内側はヨモギで染めた深い緑色がきれいに残っています。

紙布の内側

紙布の内側

一枚の和紙を端を切り落とさないように細く裁断し

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和紙の端まで裁断しない

互い違いにちぎって一本のひも状にして、撚って糸にします。

この端の部分が糸になったときにボコっと太い部分ができ
布がスラブ布のように、ボコボコとした模様のようになります。

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この紙布は、太めの糸で織られたもので、布の感触はしっかりとした厚手の麻のようです。

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非常に手間隙のかかる、今生産するととても高額な布となりますが、

東は、宮城県の白石和紙の紙布は、反物として幕府に献上されていたそうです。

石見の紙布は主に日常使いのものがほとんどだったようで

畳の縁、帯、はかま、ズボンなど。

 

コタツ布団には、紙布が重宝していたそうで
今のようにコタツが電気ではない時代、
火の粉が少々落ちても燃えにくい布だったそうです。
毛羽立ちがない、しっかりとした布ならではのものですね。

ちなみに、母方の原田家で使用していた紙布のコタツ布団は
東京の紙の博物館に寄贈したそうですので、展示されていると思います。

当工房の周辺だけでも341軒の家が和紙を漉いていたそうなので

あちこちの家で、夜なべ仕事の機織りの音が聞こえてきたのではないでしょうか。

 

 

 

 

紙布” への1件のコメント

  1. こんにちは。
    ご無沙汰しています。
    元気でやってる?

    最近、和紙製のアパレル商品やパソコンケースなど
    和紙の新しい商品が増えているので、紙布には期待しています。

    また、近況も連絡します!

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